木造湯宿建築の中でも日本最古と言われているのが、群馬県中之条町にある積善館
このお宿の名前を聞いてピンときた人は、温泉好きか建築マニア、もしくはジブリ好きだと言えるでしょう。
そう、この積善館は、あのスタジオジブリ最高傑作のひとつである『千と千尋の神隠し』の「油屋」のモデルと噂されている宿の一つなのです
本館の外観や朱塗りの橋はまさに『千と千尋の神隠し』に登場する油屋そのもの!
「四万の病を霊泉」と呼ばれる「四万温泉」を堪能できることもあり非常に人気のお宿となっています。
この記事では、そんな「積善館」というお宿の魅力と温泉効果について解説していきたいと思います。
群馬の観光スポット「積善館」の魅力
冒頭でも解説した通り、この積善館は木造湯宿建築の中でも最古の建物であり、ジブリ好きや温泉好きだけでなく建築マニアも多く訪れることで有名です。
年間の利用客数はなんと3万5千人というから驚き!
なぜ、それほどまで多くの人を惹きつけるのかをご紹介していきましょう。
積善館の外観の美しさ
積善館の外観は、『千と千尋の神隠し』のモデルとなったと噂になったほど美しく、訪れる人の多くは何度もその外観を写真におさめて帰るのです。
特徴的な朱色の橋は「慶雲橋」と呼ばれ、お宿は「本館」「山荘」「佳松停」という3つの建物が連なっており、特に橋から見える本館の外観は千と千尋そのものと言えるほどです。
夜はライトアップもしていて、非常に幻想的な雰囲気を味わうことができます。
温泉に入った後に見学に行くのがおすすめです。
積善館というお宿自体の魅力
本館の部屋にはバス・トイレが付いておらず、自分たちで布団を上げ下ろしするなど、敢えて旅館サービスを行っていません。
これは、「湯治」という日本の伝統的な療養スタイルを体験してもらいたいという意図によるもので、自分たちのペースでのんびりと過ごせるという魅力があるのです。
食事は、積善弁当というお弁当が用意されています。
また、やっぱりお宿ではちょっと贅沢に過ごしたいという人は、山荘に宿泊することでその願いを叶えることができます。
金や漆を使用したオシャレなお部屋となっていて、食事は見た目も細やかで美しい懐石料理を味わうことができます。
「本館」「山荘」「佳松停」という3つの建物を探索するだけでも非常に楽しめるのも特徴です。
まるで迷路のような感覚を味わうことができるので、建物の内観の美しさを味わいながら歩いてみるのもおすすめです。
温泉の魅力
積善館の温泉は本館の外にありますが、非常に大きな建物なので利用客はまずその圧倒的な存在感に驚くのです。
温泉の名前は「元禄の湯」で、1930年に建てられたこの温泉の中はアンティーク調のタイル床とアーチ型の窓があるなど非常にオシャレな作りとなっています。
天井がとても高く、外からの自然光もたくさん入ってくる点も大きな魅力で、温泉自体も刺激が強すぎず長湯にも最適です。
温泉の効能としては、リウマチや創傷、肌の保湿効果を高めることなどが期待できます。
その他にも、蕁麻疹や胃腸に良いと言われる「飲泉所」があったり、本館から山荘に行く際に通る「浪漫のトンネル」というインスタ映え間違いなしのトンネルがあったり、歴代の女将が使用したかんざしなどを展示している「歴史資料館」など魅力に溢れているのです。
まとめ
今回は、「積善館」というお宿の魅力と温泉効果について解説してきました。
『千と千尋の神隠し』のモデルと噂される「積善館」は、朱色の橋と美しい建物の魅力だけでなく、温泉も素晴らしくお宿自体にも魅力が詰まっているのです。
興味が湧いた人はぜひ一度「積善館」を訪れてみてはいかがでしょうか?
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